act.5 謎
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一新されたリヴァイアスの中央通路には中心に植林がされており、中央分離型の広いスペースがとられている。
居住スペースの快適さと機能性の折り合いをつけたにしては、ずいぶんと洗練されており、以前の骨ばった姿を知る人間にとっては感心すべきところだ。
今は昼時とあって、食堂へ向かう人間が通路を歩く姿を見かけることができるが、普段は静かなものだ。
「は〜っ、つまんないなー」
リヴァイアス名物衆が内一人、尾瀬イクミはグチを零しつつ独り寂しく人の流れに乗っていた。
『昴治を誘ってラブラブるんるんご飯』計画は、仕事の二文字の前に水泡と帰してしまった。
ユイリィを初めブリッジクルーが抜けてもいいと口々に言うのを頑固に跳ね除けて、業務時間終了までは持ち場を離れる気はないとの昴治に、一抹の孤独を感じたものの。ここで我を通そうモノなら反対に想い人の心象を悪くしてしまうのだ。引き下がるしかない。
この辺が、親友というスタンスの限界だ。
あの問題大有りの弟くんならどんなワガママだろうと、おそらくは昴治は受け入れてしまうのだろう。
やはり、今の位置にはもどかしさを感じてしまう。
――もっと、近くに、貪欲にあなたの傍へ。
これが、恋人の願いだとしたら、昴治はどんな反応をしてみせるのだろうか。
「…んなこと考えても仕方がないか、早く食べて昴治くんの仕事終わるのを待ちますかね」
どこまでいっても、想い人優先な考えのイクミだった。
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にわかに辺りが騒がしくなったと気がついたのは、食堂近くを通りかかった時だ。
D区画で不審者を取り逃がした失態を苦く受け止めながら巡回を続けていた折、集団のザワめきが耳についた。
颯爽と、治安部特務の少年は足を運んだが、原因はなんてことも無く。ただの、乱闘、だ。
それも――。
「また、あれか…」
肩を過ぎる蒼の髪も美しい非情たる王者は、珍しく、感情を滲ませ呟く。
既に、このリヴァイアスで皆に馴染んだ光景は、周囲の物見高い観衆も混じって、祭り騒ぎだ。
ヴァイア艦に常設されている人形戦闘機を繰る花形パイロット、相葉祐希が多人数と乱闘している姿はブルーが把握しているだけで三度目だ。リヴァイアスが出港してから四日。実に間断の無いペースで喧嘩に明け暮れているという、治安部の人間にとっては全く持って歓迎しがたい状況だ。
「…どういうつもりだ……」
いい加減仲裁に入るものバカバカしい。忌々し気に棘のあるコトバを吐けば、背後から気安く声をかけられた。
「どーもこーも、…青い春なんじゃない? 十代だしね?
あ、俺たちもまだ十代だけどさ♪」
「……尾瀬」
「どもども。しっかし、祐希くんたら荒れちゃってるね〜。
俺が言うのもなんだけど、もーちょっとこー平穏無事な人生送ったほうがよくない?」
かつてリヴァイアスを支配した男は、へらっと表情を崩して笑っている。
底の読めない相手だ。
不得手なタイプとの会話は無駄な体力を消耗する。ブルーは口をつぐんで無視を決め込んだ。
しかし、構わず。
尾瀬は治安部特務の任務を負う少年を揶揄った。
「止めなくていーわけ。アレ? 一応、治安部担当なんっしょ?」
「……必要ない。直に収まる」
――ブルーの指摘どおり、一対多数という不利な条件にあっても実力の差は誰の目にも明らかであった。
「ンだ、こんなもんかよっ!? よく、あれだけの大口を叩けたもんだよなぁ!?」
「ぐっ、……コノヤロウ!!」
唯一、いまだ両の足で大地を踏みしめるリーダー格の男が、挑発する黒髪の少年に怒声を上げて突進する。
その手には、よく巷の喧嘩でも見受けられる簡素なバタフライナイフが鈍く光っていた。
しかし、ナイフ一つで動揺するような可愛げなんて今更持ち合わせるはずも無く、祐希は浅く鼻を鳴らした。
「フン…、バカのひとつ覚えなんだよっ!!」
見え透いた攻撃をひらりとかわしながら、相手の鳩尾に拳を深く叩きつける。衝撃に敵の動きが鈍くなったところで、追加とばかりに左足で蹴りを打ち込んだ。
「ぐえっ!!」
「フン…バカがいくら束になったところでムダだな?」
無様に倒れ込む男を冷淡に見下ろして嘲る祐希は、武器を握る右の甲を靴底で踏みにじり、抵抗を封じた。
得意満面といった様子で勝ち誇る乱闘の勝者に、周囲から一際大きな歓声が沸きあがる。
「お。祐希くんの勝利だね〜。まぁ、予想通りだけど?」
「………フン」
後始末のためにブルーが保安部への呼び出しコールをする。
誰もが、騒ぎはこれで仕舞いと周囲の輪も崩れ始めて。
――そこに一人の男が物見高い観衆の中から飛び出してきた!!
「死ねよ!! クソパイロット野郎!!」
「!?」
相手の両手に、握りこまれた鉄パイプが鈍く反射する。
「上等だ……っ!」
血の気の多いエースは、血に飢えた獣のように吼えた。
一種の陶酔状態へ陥ってしまっているのか、鈍く歪んだ鉄製の武器に対する危険認識が全くもって欠如してしまっている。
在る意味、冷静ではあるのだろう。闇雲に、力に任せて特攻をけしかけてくる人間の凶刃に倒れるとも思いがたく、イクミやブルーも夫々涼しい表情でいた。
だが。
「っ、!? テメ、何ッ! 放しやがれッ!!」
祐希の足元に無様に転がっていた男が、急に起き上がり、荒荒しい気性の少年を羽交い締めた。
完璧に男の存在を失念していた祐希は狼狽した。
どこにそのような余力が残っていたのかは不明だが、渾身の力を込めて締め付けられては、身軽さを売りとするスタイルの祐希としては成す術がない。
「このっ、……放せ! 放しやがれってんだろ!!」
無我夢中でもがくが、しかし、力の差は歴然で。
流石に異変に気がついたイクミやブルーも、顔色に焦りを滲ませてその場へ近づこうとするが、如何せん、群集が邪魔だ。おまけに、思いもよらぬ展開に、軽いパニック状態へ陥っている人間は御しがたい。
「ちょっと、ちょっと。ヤバイって、マジで! 退いてちょーだいって!!」
「……退け、道を開けろ!」
二人の思考を直ぐに掠めたのは、想い人の悲しく沈んだ表情。
大切な弟が怪我を負って、――いや、怪我程度ならよいが、もし生死の境をさまよう程の重症を負ったなら、あの心優しい兄は弟のことで気持ちが一杯になってしまうのだろう。
そうなれば、おそらく他の者に目を向けることすら無い。好ましくない状況だ。なんとしても防がねばならぬ未来であったが、遠目に見物を決め込んでいたのが仇となって、どうにも間に合いそうに無いことは、明白であった。
(クソッ、……ビクともしねェ!?)
黒髪のエースは一向に緩む気配もない戒めを忌々しく感じながら、目の前に迫った黒々とする凶器に衝撃を覚悟して息を詰め、瞼をキツク閉じた。
「ちょっ、止めろって!!」
同僚のパイロットが、悲鳴のような声を絞り出した。
「………チ」
カン高い声がいくつも上がり、右往左往するだけの観衆が、事態を収めるべく必死になる二人の視界を遮った。
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奇妙な静けさの中、何時まで待ってみても痛みを感じない不自然さに相葉祐希は、瞼を上げた。
視界一杯に広がるのは、誰かの背中。
「おら、ジャレてんじゃねーぞ? お子ちゃま共」
見も知らぬ相手に助けられたのだということを感づいて、エースパイロットは驚きと己への不甲斐なさへの不満を露骨にした。
人を簡単に潰せる凶器をかざして我武者羅に特攻をけしかけてきていた人間は、片手を不恰好に捻りあげられ身動きを封じられていた。
「なっ、なんだ、テメェ!?」
思いもよらない妨害に、祐希を拘束する男がみっともなくウロたえて叫ぶ。
が、鳩尾に重い一撃を受け、呆気なく沈み込んだ。
「何時までもハリついてんじゃねーよ、雑魚ヤロウ」
「おー、おー、カッコイイねぇ?」
「………」
揶揄られて、祐希はますます不機嫌さを滲ませる。
「……ありゃりゃ〜、何者? 彼」
尾瀬イクミは、とりあえずの祐希の無事に胸を撫でおろしつつも、新顔の派手な登場に物見高くしている。
すぐ隣ではブルーが何をかを考え込む様子でいた。
周囲では、人々の囁きがさざめきとなっている。リヴァイアス名物美形に勝るとも劣らぬ美貌の持ち主の出現となれば、浮き足立とうというものだ。
『ちょっと、ねぇねぇねぇ、すっご美人よ!?』
『リヴァイアスに戻って良かった〜。こんな粒ぞろいを拝めるなんてっ』
『相葉兄弟に、王国の覇者二人でもスゴイのに、なんだかエライの出てきたなぁ』
と、そこへ少々困惑の入り混じった女性の叱責が飛んだ。
「これは何の騒ぎ? みんな、退いて頂戴。道を開けて!」
黒のヴァイア艦の責任者の一人、副艦長ユイリィ・バハナだ。
騒ぎを知った誰かがブリッジに通報をしたのだろう、現状を把握し収集をつけるために副艦長自らのお出ましというわけだ。
「あ。昴治〜♪」
「イクミ、!! ……ブルー。これ、どうしたんだ?
ブリッジに、中央通路がスゴイことになってるっていう連絡が入ったら来たんだけど」
ブリッジでオペレーター業務をこなす少年も、ユイリィと共にこの場へやってきたようだ。
目ざとくその事実に気がいったイクミが真っ先に昴治を呼び寄せ、親友の呼び声に反応した少年は、その隣人の存在に一瞬目を見張った。が、すぐに本来の目的について尋ね出した。
「んー、まぁ。騒ぎの原因は大したことないんだけどね? いつもの祐希くんの喧嘩だよーん」
「……そうじゃないかとは思ってたよ」
「おや、冴えてるね〜♪」
「…これだけ連日騒ぎを起こしてて、わかんない方がオカシいって。で、今どういう状況なんだ?」
「例の如く祐希くんの圧勝。けど、ふいをつかれて危ないとこだったんだよね〜。それを助けてくれたのが、騒ぎの中心にいる彼、って訳だね」
「彼……って?」
イクミの説明を受け、昴治は弟を庇う様にして立っている青年を認識する。
「! あの人……」
「知ってるのか、昴治?」
既知の者を目にした驚きに息を呑む友人に、イクミは至極、真面目な顔つきで尋ね返した。
「パイロット志願の人だよ、イクミも言ってただろ?」
「!! ……マジ?」
現VGパイロットは驚嘆し、時の人をまじまじと見分する。
昴治とイクミがそんなやり取りを交わす中、ヴァイア艦の責任者である少女は、問題の中心と思われる人物たちへと近づき事情の説明を求めていた。
「これは、何があったの?」
「……こいつらが、難癖つけてきただけだ」
足元に死々累々と転がっている連中をつま先で軽く蹴飛ばすと、傍若無人を地でゆく少年は億劫そうに答えた。
そんな祐希の在りように言いたい事は山ほどあるが、兎に角、今は成すべきことが多い。
「…わかったわ、事情は彼等から聞きます」
ピィ―――――ッ!!
と、そこへ鋭い警笛が鳴り響いた。
朱色制服が特に目を引く『保安部』の人間達だ。先ほど、ブルーからのコールを受けて駆けつけた者なのだろうが、後始末を前提として来たものの、予想外の場の騒ぎに目を丸くしてた。
「副艦長、これは何事ですか!?」
「おう、いいとこに来たな、こいつも頼むぜ保安部」
「は? え、?」
事情も飲み込めぬままに、加害者グループの一人を引き渡される保安部達だ。
「彼らも拘束しておいてくれますか、この場で乱闘騒ぎを起こした当事者たちです。事の審議が済むまで危険因子を野放しにするわけにはいかないから」
副艦長の的確な命令を受け、保安部の数人が場の整理に追われる。
ひとまずの人手を得たユイリィは、次に周囲の物見高い野次馬を追い払うために声を張り上げた。
「皆さん、足を止めないで、騒ぎは終わりです。散らばってください、この場所に溜まっていては通行の邪魔になります!」
鶴の一声といったところか、悪ノリしていた観衆の熱も冷め、各々思い思いの方向へ散って行く。
しかし、人の流れに混じりゆこうとするある人物を、ブルーは怜悧な眼差しで制止した。
「……待て、お前に聞きたいことがある」
ざわり、と周囲が騒いだ。
リヴァイアスが三強、エアーズ・ブルーの、敵意に満ち満ちた声音に皆が足を止める。
「……? なんか用か?」
噂の黒髪美形、レインが不敵な笑みを浮かべブルーの殺気を受け流す。
「ブルー、これ以上この場で騒ぎを起こさないで。お願い」
副艦長を勤める少女が顔色を悪くしながら険悪な二人の間に割って入った。
「そーそー、そこの人になんの用事かなんてのは知らないけどね。場所変えたほうがいいんじゃない?」
一見、軽そうな印象を受けるが、その実酷く繊細で人心を読む能力に長ける少年が飄々としながら口を挟んでくる。
「……お前等には関係ない」
「ブルー……」
「ありゃ〜ん、取り付く島もないとはこのこと?」
そんなやりとりに自分は関係無いとばかりに、祐希は一人背中を向ける。その際、すれ違いざまに兄へ小さく耳打つことを忘れない。
「話がある。今夜、八時。第一倉庫で待ってる」
「!?」
驚きに目を見張りながら、昂治は祐希を振り返る。
しかし、一旦背を向けて歩き出した弟は、足を止めることも此方を振り仰ぐことも、一切無かった。
「おいおい、早く言えよ。俺だってそうそう暇じゃねェしな?」
実の弟の突然の奇行に呆然とする昂治の耳に、挑発的な台詞が届いた。
黒のリヴァイアスにて最強の名を得る蒼の獣に対する余りに強気な態度に、周囲も動揺を顕にした。
「白々しい。D区画への不法侵入。貴様の仕業だろう」
「ああ、あれな。俺だぜ、確かにな」
「職務質問だ。治安部へ来い」
「はぁ〜? じょーだんだろ、メンドくせェ。お断りだね」
エースパイロットの相葉祐希や、覇王尾瀬イクミとはまた違ったタイプでブルーの脅しにも近い命令を跳ね除けるニューフェイスの登場に、辺りが一段とザワメク。
そんな様子を、ハラハラしながら見守るユイリィが、イクミへ『お願いっ!』と言わんばかりの視線を送る。
無論、当のイクミは面食らって勘弁してくれとばかりに顔の前で手を横にしているのだが。
頼りの三強の一人に断られ、ユイリィは今度は昂治へ請うような表情をしてみせる。丁度、目が合ってしまったほんわか少年は、追い詰められた少女の願いをムゲに出来るほど頑丈に出来てはいないのだ。
意を決して、ブルーと、もう一人レインの間へ仲裁に入る昂治だ。
「ブルー、どんな事情かは知らないけど、とにかくここじゃ人目が多いし。とにかく、……」
な? と、ブルーを宥めにかかる昂治である。
「そーそー、いい事いうなー。んじゃ、俺はコレで」
何処までが本気なのか、軽口を叩いて黒髪紅瞳の美形青年はふいっと背を向けて歩き出す。
「待て」
「明日!」
「……?」
不審者である青年が、ブルーの牽制を遮って言い放つ。
「明日、ブリッジに来な。
ここで騒いで人目を集めるのはそっちだって避けたいんだろ」
「…………」
無言ながらも、思いっきりレインの後姿を睨みつけるブルーに、ひやひやものの昂治とユイリィ。
中立的な立場から事の成り行きを見物していたイクミは、小難しい顔をして謎の人物の背中を見送る。
(ん〜…―っと、あの声、どっかで聞いたような?)
高慢に満ちた態度の青年だが、却ってそれが魅力的ですらあった、あの人物。
カリスマというのはあういう存在のことを言うのだろうと、一人呑気に納得しているイクミであったが、唐突に頭の中で弾けた。
『これ、省けンじゃねーの。ホラ、こっちのソリッドで代用出来るだろ』
『後は――……そうだな。ソリッドの容量に応じてレベルを落としたほうがいい』
聞き覚えがあるはずだ。
「ありゃ〜、ナルホド。彼、ね。彼だわ」
先ほどの奇怪な出来事を余り気に留めていなかった為に、全くもって気がつかなかった。
頭の中は昂治のことで一杯だったことも、迂闊さの原因だ。
けれど、何か釈然としない。
確かに今導かれた答えは正解だが、先ほど感じた違和感と僅かな差異を感じる。
「……? まぁいっか。恋は人を愚か者にする、ってね」
己を盲目的な恋に陥らせる張本人の細い肩に両腕を回し、イクミは懐いた。
「こっぉじく〜ん♪ 折角ここまで来たことだし、このままご飯にしませんか〜?」
「わ。ちょ、イクミ!? 重いだろッ、急に飛びつくなよ」
友人の唐突かつ過度のスキンシップに戸惑う昂治は、軽く嗜めるようにする。
「…………」
そんな仲睦まじい二人へ感情の篭らぬ一瞥をくれて、ブルーはユイリィへ問い掛けた。
「あの男のデータはあるのか……?」
「え、ええ。あるわ、少し変なんだけど」
「見せろ」
「それにはブリッジじゃないと……」
「わかった」
「あ、ブルーっ」
踵をかえしブリッジへ向かうブルーの後を、慌てて追いかけるユイリィは、昂治へ、
「相葉くん、今日の業務はもういいからっ!」
そう、言い残して去っていった。
「だってさ♪ 昂治く〜ん、ゴハンごはん♪」
「……わかったよ。いこっか?」
繰り返し誘ってくるイクミに根を上げて、昂治は苦笑いしながら応じた。
「あれ。ホントですか、昂治くん? いいの?」
「なんかゴタゴタしてるしさ、今更ブリッジに戻ってもきっとややこしいし。いいよ、今日はもう」
微妙な返答をする少年へ、リヴァイアスの名物美形・VGのパイロットはおや? と眉根を寄せた。
「ふ〜ん?」
常に規律を守ろうとする真面目な昂治らしからぬ言いようではあったが、あえて深くは追求しない。
「じゃ、行きましょう。昂治くん〜♪」
「ああ」
踏み込んではならぬ予感に、足が留まったのだ。
そして、その『予感』はまさしく正しくあったのだった。
その時、昂治はブルーとはち会うことを恐れてブリッジへ戻ることを避けたのだから――……。
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2007/07/14 加筆修正