
#1
香織は可愛いと思う。
面と向かってコンナコト言おうものなら、冷たく火を噴く二丁拳銃の餌食だろうが。
大人に成りきらない華奢な肢体を包む黒のスーツが、エロティックで。生真面目な性格と不器用な優しさが愛おしくて。
多分――俺は、香織の事が好きなんだろう。
恋と呼んでも良い感情で。
俺は、自分のパートナーの事を想っている。
「米良、起きろ」
今日の朝食当番は香織だから、そんな時は、たっぷり寝坊してくる俺を、朝餉の支度が済んだ時点で起こしにきてくれる。
ぞんざいに俺の白いスーツを投げて寄越し、少し、突き放すような物言いで。
「んー…、香織がチューしてくれたら起きる〜」
「……バカな事を言ってないで起きろ。オムライスが冷める」
「えッ、オスライス!? 作ってくれたの!?」
俺も結構器用に料理をこなす方だけど、香織のオムライスは絶品。卵がフワフワで、中身のバターライスは頬が落ちるほどの芳ばしさ。もう、絶品。
「香織〜、大好き〜」
嬉しさのあまり飛び起きて、俺よりも一回りは若いハニーの細すぎる腰に抱きついて、頬ずりした。
「バッ…、米良、ヤメロ!」
「やーだ。おはようの、チュー」
「……米良ッ…」
「ん」
照れて逃げようとする香織をしっかり捕まえて、キスの体勢に入る。
「……っ、」
弱りきった様子が密着した身体から伝わる。手前勝手な我侭で香織を困らせるのは好き。
どんな無理も無茶も、結局――、
「……ん、ぅ」
柔らかな感触、温かく触れ合う唇、濃密に絡む舌先。
全部、赦して、もらえるから。
「香織、愛してるよ」
「……ウルサイ」
「ホントウだよ。大好き。愛してる」
「……黙れ、バカ」
君の事が、大好きです。
珍しく、一人称。散文形式です。
え? これって、米良×香織でしょ? と思ったアナタ!
逆です(’−’*
見た目は、米良香織ッスけど。ヤるときゃ、逆転します
そんなカンジが好みなのです。
腐女子道も○○年いくと、好みが細分化してきます
というわけで、ブラウザ(IE等)はそのまま閉じてくださいネ。