
#15
ちくっ…。
ちゅる…。
ぐちっ…。
続け様に思考に割り込む、粘着質な水音。
それに――下肢から、甘く痺れるような疼きが這い上がってくる。
正体を探るべく視界を凝らしてみても。
辺りは墨一色の世界で。
「……っ、ん」
ちう、と。
少し強めに吸い付かれて、思わず甲高い声を上げてしまった。
――…?
吸い付かれ、て?
うん? 何処に? 誰から?
「――ぁ、は…ぁ」
わ、わ、なんかダメ。
そこダメ。
指――入れちゃ、イヤだって、ば。
「……ぁ、ひゃ…ン」
内股が戦慄く、カラダの中心が酷く蕩けている。
凄く、キモチイイ。
ヤバイ。
イッちゃう…から、ダメだってば。
「――…ッ、ぁ、や…」
「メラ…」
ん、かお、り…?
とっても可愛い、俺のパートナーの声。
少し、艶を含んだ、何時もより微熱を孕んだそれ。
――SEXの時の、温度。
「……か、おり…?」
はぁ、と。
呼吸を乱しながら、俺の大切な大切な恋人の名を呼ぶと。
応じるように、奥深くの弱い処を指先で弄ばれた。
「やッ…」
背中に緊張が奔る。
輪郭のブレた視界に写りこむのは、先刻と正反対の。
無感動なまでに、真白い世界。
「メラ」
「ん、…かお、り…」
欲情したトーンで、名前を呼ぶのは、ズルい。
全部、何もかも良くなって。
香織の事しか、考えられなくなる。
「どうして…、自分に発砲したんだ?」
「…――? な、に?」
「肩の銃創。一つは、自分でだろう」
「……し、らなッ、ぁ・アァッ!」
シラを切ろうとしたら、咎めるように、前をやや強めに握られた。
もう、とろとろになって勃ち上がったそれは。
少しの刺激でも、敏感に感じ取ってしまう。
「や、だ…ッ…」
普段なら、こんなイジワルなんてしないのに。
なんだか少し、香織の様子が違う。
「メラ…、答えるんだ」
「ん、ン――っ、って…」
「だって?」
「ッ、くぁっ…!」
根元は締め付けたままなのに、器用に親指の腹で、先端を擦られる。
返事を急かすように、徐々に、その動きは大胆になった。
俺が快感に弱いって分かってて仕掛けてくるんだから。
あぁ――それでも、そんな香織に、骨抜きなんだよね。
「―……、こ、ども…だった、から…」
ひゅ、と喉が鳴る。
快楽を求めて、ぶるりと全身が反応した。
「――コドモ?」
怪訝そうな香織の声、さえ。
なんだか、キモチイイ。
ダメだ。
もう手遅れ。末期症状だ。
俺、香織に棄てられたらきっと絶対、寂しくて死んじゃうはず。
「だから…、俺…ッ、あ、あッ・やァ…」
チロリ。
未だに強く戒められた源を、香織の舌先が掠めるように舐める。
もどかしい感触が、逆に、堪らない。
「襲撃者が子どもだったから、加減したとでも言うつもりか?」
――…あ。
なんか、怒ってる…っぽい。
「く、――あッ・あぁ…」
でも、もう訂正する余裕なんて無い。
先程までの焦らしながらの愛撫は成りを潜め、今はもう、容赦なく。
指先は最奥の性感帯を捏ね回して。
不機嫌な愛の言葉をくれる口唇は、濡れた先端を丁寧に銜え込んで。
卑猥な舌使いを披露してくれている。
そこから――意識が真っ白に焼きついて弾けて。
記憶が、綺麗に途切れた。
なんというか、糖度が高いようなそうでないような
お互い好き過ぎでダメダメなカンジだといいです
そんなんが理想です
自分がマニアックすぎて、もうどうしようってカンジです
香織たんは、いつもはマジメ人間だけど
メラっちが関わってくると、タガが外れちゃうとか
そんなが萌えます
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